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ただしおっさんが今言ったように、コイツで一度、タイムマシンの存在しない過去へ行くと、戻るにはその時代に再び別のタイムトラベラーが現れたとき、そいつと入れ違いにタイムマシンに乗るしかないのである。
事実上、過去へは片道切符に等しいわけで。
「あの時代、この小田原ですと“北条家”が一番の就職先となるでしょう……すでに北条家には別の“新入社員”も就職しておりますので、彼らを頼ればなんとかなると思います」
おっさんは俺に携帯端末のような物を手渡してくれた。
「では、健闘を祈ります」
そう言っておっさんは俺を機械の中に押し込むと、静かにスイッチを押した。
おっさんの操作するパネルに表示されていた文字。
それが、俺の向かう先なのだろう・・・・・・
――「 155X End Autumn
Sagami Odawara 」――
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