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よく見るとそれは契約書のようなものだった。
「これは?」
「確約書ですよ。こういうものはきっちり書かないと。といっても、建前みたいなものですよ。そんなに気張らないでください」
「は、はぁ……」
紙を受けとりさっそく目を通す。
「『この度の神宮・明瞭の両高校の部活存続を賭け、ここに勝負参加の意思を部代表の署名として記す……』」
また松岡の口元が不適に歪む。
「『なお今回のレース名は「神宮キャノンボールレース」とする』………。キャノンボールレース……?」
「頼みましたよ。神宮高校エアリアル部・天見愛流さん――」
こうして夏風と共に私たちは駆け出した――。
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