On Your Mark!

4/4
1人が本棚に入れています
本棚に追加
/40ページ
よく見るとそれは契約書のようなものだった。 「これは?」 「確約書ですよ。こういうものはきっちり書かないと。といっても、建前みたいなものですよ。そんなに気張らないでください」 「は、はぁ……」 紙を受けとりさっそく目を通す。 「『この度の神宮・明瞭の両高校の部活存続を賭け、ここに勝負参加の意思を部代表の署名として記す……』」 また松岡の口元が不適に歪む。 「『なお今回のレース名は「神宮キャノンボールレース」とする』………。キャノンボールレース……?」 「頼みましたよ。神宮高校エアリアル部・天見愛流さん――」 こうして夏風と共に私たちは駆け出した――。
/40ページ

最初のコメントを投稿しよう!