新天地

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 まずは、外周を5周するかどうか悩む所だが走るか。先輩が言っていた階段も気になるし。まずは外周からだな。  そして、見慣れない風景に心躍らされながら走ったコースは、高低差すら気に留めなかった。  着実と足は休めずに走り、三周目にグラウンドを通ると誰かが野球部の練習を見ていた。 『関西学院』  はっきり見えた。擦れ違うとともに胸元あたりに書かれていた。  あまり高校の名前を覚えていなく、どこかわからないのは残念だ。  この高校 外周長いな・・・・・・。中学校より高低差もあるし大変だ。四周もしたら風景を気にする余裕すらなくなっていた。 「おっ 外周してきたのか? 関心、関心と言いたいが外周じゃなくても ランニングマシンがあるぞ???」  初めて見た顔だが、ここは敢えて知っている事にしておくか・・・・・・。  そして、ランニングマシンがあるとは知らなかった。 「マジっすか?」 「本当だよ。じゃ、俺は練習に戻るよ~」  ランニングマシン探しに行くか・・・・・・。でも外周の方がきつい気がした。  ――関西学院。気になるが今、知った所でどうした?という話しになる。偵察だとしたら、この近くか、同じ地区なのか?
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