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「今回は……学園物かな?」
少女は辺りを見回した。
学校の教室のようだった。
自分の他には誰もいない。
時間は昼前というところか。
窓のガラスを鏡代わりにして、うっすらと映る自分の姿を見てみた。
茶髪のボブ、触覚のように髪が一部跳ねている。
服装はちょっと変わったデザインのワンピースだった。
パープルベースのカラーに、白い十字のライン。
背中に小さな羽のような装飾が付いている。
……可愛らしくニッコリ微笑んだ。
どうやらその服装が気に入ったらしい。
彼女の名前は天見愛流(あまみあいる)。
顔は少々幼いが……たぶん高校生くらいだ。
彼女は、世界の記憶の断片を巡り、ジェネシスの欠片を集めるチェイサーだ。
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