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「真人一緒に帰ろう!」
『ああ、美穂か。』
そしてこいつはおれの彼女。
「ねえねえ、真人のクラスに最近転入生来たんでしょう?」
『あーうん。』
美穂も遠藤の話か…
『それがどうしたん?』
「どんな子?真人席隣なんでしょ?」
『うん、隣だよ。なんかやけに素直でやけに前向き。いつも笑ってヘラヘラしてる奴だな。』
「真人好きになるんじゃないの~?」
美穂は冗談っぽくおれに
聞いてきた。
でも多分それはちょっとした
探りで聞いてきたんだと思う。
『まさか。』
「そっか!そうだよね!
あのね、噂で聞いたんだけどその転入生の子、変わってるって女子の間じゃすごい嫌われてるらしいよ!絶対嫌な子だよ!真人もあんまり関わらない方がいいよ!真人も変な人だって思われちゃう!」
噂って怖いな。
他のクラスにまで回ってるなんて…。
『確かに相当変わってるな。でも美穂はそいつと関わったことあんの?関わったこともない奴の事始めから嫌な奴って決めつけんのは間違ってねえ?あと…噂話なんて8割は嘘だ。』
「…………うん、ごめんね。」
ちょっと言い過ぎたかな…。
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