76人が本棚に入れています
本棚に追加
数分後会場を抜け出した俺はテラスで中で舞踏会らしく踊っている者たちを興味なさげに見つめていた(つーか実際興味ねぇ)
最初から舞踏会に参加する気などなかった
俺は深いため息をつくと早く舞踏会が終わることを願うのだった
『帰りてぇ‥』
「私の主催したパーティーは気に入ってもらえなかったか?Mr.クラウス‥」
『は‥?っ‥‥!?』
本心を隠せずに呟いた独り言だったはずなのに何故か返答が帰ってきて驚いて振り返ってみたら何と有名な魔王様が‥っ!
『(いつから居たんだつーかなんで俺のこと知ってんだ)気に入らなかった訳では‥じ‥じゃあ私は舞踏会に戻りますね‥‥』
まずい‥怒らしたかも(汗)
いくら俺が名家って言ったって魔王に適う奴はいねぇんだよ!
こういうときは逃げるが勝ち!
俺はベランダから会場に戻ろうとした‥が
背中を暖かいモノ包み込んで身動きがとれなくなる次いで掠れたようなバリトンの声が鼓膜を震わせた
「Mr.クラウス‥私を避けるな‥」
やべぇいい声しやがって‥羨ましいなチクショー‥じゃなくてなんで俺は魔王様に抱き締められてんだ?
+
最初のコメントを投稿しよう!