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「お母さん!お母さん!!」
夜の病院の廊下にストレッチャーの音が鳴り響く。
ストレッチャーに取り巻く医者と看護師。そして一人の少女
レオ・ストルレーム・・・
「レ・・・オ・・・ごめんね・・・ごめんね・・・」
「お母さん!いやぁ!!私をおいていかないで!!」
レオは涙をこらえきれなかった。
「何が・・・あっても・・・笑って生きなさい・・・前を向いて・・・歩きなさい・・・一人で・・・頑張って・・・」
お母さんはそう言って目を静かに閉じた。
「午前3時死亡確認」
医者が言った。
「いやあああぁぁぁぁ!!!」
病室が静まり返る。
「バカだよ・・・お母さん・・・私を・・・助けようとするから・・・」
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