Chapter3

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「何でお前まで休むんだよ。お前委員の仕事やら何やらあるだろ?」  今日の朝も委員の仕事とかで早く出ていたはずだ……俺の記憶が確かならだが…… 「だって、休み以外でお兄ちゃんと一緒に居られる日なんてないじゃ無いですか。委員の仕事とお兄ちゃんとの時間、どっちが大事だと思っているんですか!」  だんだんとヒートアップしてきた咲那はとどめに机を叩き叫んだ。ちょっと怯んでしまった。弱いな、俺って…… 「どっちが大事かって、委員の仕事に決まってるだろ。学校行かなきゃ友達とも遊べないだろ。」  俺が学校に行く理由なんて、その程度で十分だ。次に飯、その次にようやく勉強だ。 「友達との戯れなんて、お兄ちゃんとの時間に比べれば屑以下です。それとも、お兄ちゃんは私と居るのが嫌なんですか……?」  泣きそうな目をしながらこっちを見てくる咲那。やめてくれ、そんな目をされたらどう返したらいいか…… 「いや、お前を嫌った訳じゃねぇよ……  ってか、ダルいってだけで学校にはちゃんと行くからな? だから、お前もちゃんと行けよ。」  泣きそうな咲那を撫でながらそう言ってやる俺。シスコンって言った奴、一方前に出ろ。殴ってやるから。 「うぅ……わかりましたぁ……」  そう言って咲那は食うのを再開しはじめた。  それから十分ほど経った後、 「ごちそうさまです。  それじゃ私はお風呂に行ってきます。」  食うのが遅い俺と比べて、食うのが早い咲那は既に食べ終えていた。 「おう、食器洗っとくからキッチンに置いといてくれ。」  そう言って、食うのを再開する。何で俺ってこんなに食うの遅いんだ? 五百円やるから教えてくれ。冗談だけど。 「ありがとうございます。お礼にお風呂覗いてくれても良いですよ?」 ブーーー!!  思わず口に入れた水を吹き出してしまった。 「バ、バカな事言ってねぇでさっさと風呂行け!」  そう言って咲那を追い出し、飯を食うのに集中した。 「冗談じゃないんだけどな……」  小さく咲那が呟いたが気にしない事にした。  その後、飯を食い終わった俺は食器を片付け、部屋に戻った。決して覗いてなんてないからな。そしてそのまま深い眠りに落ちていった。
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