Chapter6

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 お昼時。教室で隼人と昼飯を食ってた時、 「いや……おかしくないかな……?」  急に隼人がそう投げ掛けてきた。  いつも通りだろ? 何かおかしいか? 「いやいや、おかしいか? じゃないよ! 何でここで僕と一緒に昼飯食べてるんだよ!」 「いや、何がおかしいんだよ。いつも通りじゃねぇか。」  いつも通り、普通が一番、それが俺の生き様だ。 「だから、普通だからダメなんだよ。何でようやく高坂ちゃんと彼氏彼女の関係なったのに、ここで僕なんかと飯食ってるんだよ。普通ならイベント発生だろ? 何でそうやってイベント潰すかなぁ……」  言いたいことだけ言って、また飯を食い始めた隼人。あれ? これって、俺が怒られてる。 「いや、怒ってるんじゃなくてね……はぁ、わかんないかなぁ……」  わかんねぇよ。とだけ言って、俺はまた飯を食い始めた。 「高崎~、隣のクラスの高坂が呼んでるぞ~」  いつかのクラスメイトAが、馴れ馴れしく呼んできた。  紫が呼んでる? 一体何だろ? 「悪いけど、僕は今回関係ないからね。」  問いただす前に隼人が答えた。じゃあなんだ?  疑問を持ちながら、高坂の待つ廊下へと歩いて行った。
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