Chapter6

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「おう、待たせた。」  見ると紫は小さな弁当箱を持っていた。 「えっと……一緒にお弁当でもと。」  少し顔を赤くしながら、紫はそう言った。 「あぁ、別にいいぞ。んじゃ弁当取ってくる、待っててくれ。」  そう言い残し、弁当を取りに席に戻った。 「本当に君はバカなのかい?」  紫と一緒に飯を食うけど、お前も来るか? と、隼人に訊いた時に返ってきた言葉だ。何か最近、こいつにバカにされる回数増えたような……ムカつくぜ…… 「バカにされて当然だよ。何でそんなイベントに他の男を連れていこうと考え付くんだよ。」  イベントだの何だのと訳のわからねぇやつだぜ。 「ん? ゴメン、電話きた。」  携帯を手に取り会話をしだす隼人。こいつ、本当にムカつくわ。 「うん……うん……了解、今から行くよ。じゃあ、また。 ごめん優也くん、少し用事入ったから、若いもん二人で楽しんでください。じゃあね~」  そう言い残し、隼人は教室から去っていった。やっぱり、何かこいつムカつく。  俺は紫の待つ廊下に、弁当を持って向かった。
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