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「…で、何をしに来たのよ…あんた???」
俺の顔を見るなり辛辣な言葉を掛ける霊夢。
正直、泣きそうです……
「俺の名前は御厨真治。…何時でも現代に戻れるかどうか聞きに来たんですけど…」
そう。俺が一番危惧していた、現代に戻れるかどうか。
これだけを霊夢に聞いておきたかった。
「一応帰せるわ。…でもどうなっても私は知らないわ、それが嫌なら紫に詳しく聞いて頂戴。」
だってさ……。
紫は何処に居るんだよ…。…確か………思い出した。
「…迷い家は何処にあるんですか??」
「…紫の家…良く分かったわね。
あんた、何者???返答次第では……」
なんだか話が物騒に…??!
このままじゃ霊夢に殺されかねない!!
「ち、違うって!!妖怪とかじゃない!!!俺は徒の人間だ!!」
「………まあ、良いわ。」
あれ??良いんだ……
やけにすんなりと…。
霊夢は腕を組み俺に背を向けながら、迷い家への道を簡単に説明してくれた。
……やっぱり、嫌われ易いのかな…。
そこで、ふと思った。
「なあ霊夢、能力が開花する事って…あるの??」
「???……向こうから来た、大抵の人間は発現しているわ。」
よっしゃあァァアァアァア!!!!!
どんな能力が開花するんだろう…。
そう思うと、ちょっとだけ、楽しみが増えた。
「先ずは紫の家に行かないと…。」
そう呟くと、早足で紫の元へと向かう。
………俺だけで見つけられるのか??
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