全ての始まり

4/6
前へ
/30ページ
次へ
「…で、何をしに来たのよ…あんた???」 俺の顔を見るなり辛辣な言葉を掛ける霊夢。 正直、泣きそうです…… 「俺の名前は御厨真治。…何時でも現代に戻れるかどうか聞きに来たんですけど…」 そう。俺が一番危惧していた、現代に戻れるかどうか。 これだけを霊夢に聞いておきたかった。 「一応帰せるわ。…でもどうなっても私は知らないわ、それが嫌なら紫に詳しく聞いて頂戴。」 だってさ……。 紫は何処に居るんだよ…。…確か………思い出した。 「…迷い家は何処にあるんですか??」 「…紫の家…良く分かったわね。 あんた、何者???返答次第では……」 なんだか話が物騒に…??! このままじゃ霊夢に殺されかねない!! 「ち、違うって!!妖怪とかじゃない!!!俺は徒の人間だ!!」 「………まあ、良いわ。」 あれ??良いんだ…… やけにすんなりと…。 霊夢は腕を組み俺に背を向けながら、迷い家への道を簡単に説明してくれた。 ……やっぱり、嫌われ易いのかな…。 そこで、ふと思った。 「なあ霊夢、能力が開花する事って…あるの??」 「???……向こうから来た、大抵の人間は発現しているわ。」 よっしゃあァァアァアァア!!!!! どんな能力が開花するんだろう…。 そう思うと、ちょっとだけ、楽しみが増えた。 「先ずは紫の家に行かないと…。」 そう呟くと、早足で紫の元へと向かう。 ………俺だけで見つけられるのか??
/30ページ

最初のコメントを投稿しよう!

17人が本棚に入れています
本棚に追加