全ての始まり

5/6
前へ
/30ページ
次へ
そんなこんなで紫の家に着いた頃には、辺りは既に暗くなっていた。 「妖怪…出るんだよな…。」 向こうには無いスリルがあり、命が危険に晒されていると知っていても…楽しい。 「この辺の筈なんだけどn… 「あら、いらっしゃい??」 「うぉあっ!!!!!?」 耳元からゆかりん参上!! 頼むから喋ってる最中に、急に耳元で話さないでくれ…。腰が抜けたじゃないか。 「…驚き過ぎよ。」 「ゴメン…慣れてないから。」 ―――当たり前だ。 そうして紫に立たせて貰い、落ち着いた所で本題へ入った。 「話は霊夢から聞いたわよ。 正直に言うわ……貴方は帰れない。」 その瞬間、目の前が真っ白になってしまった。 今………何て??"帰れない"だって…!!? 「……どうして??? 霊夢は帰れるって言ったぞ!!?」 もうそれしか言えなかった。 真逆、帰れなくなるとは思わなかった。 「行きは大丈夫だったのに、どうして帰れないんだ!!!!!」 もう、向こうの誰にも会えない。 そんなの、死んだ事と変わらないじゃないか……!!!! 「現代には…"貴方"は居るわ。」 ――意味が分からなかった。
/30ページ

最初のコメントを投稿しよう!

17人が本棚に入れています
本棚に追加