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紫の説明を受け、今はまた博霊神社に向かっている。
紫によると、現代では俺が変わらぬ日常を送っているという。
でもそれは俺であって、俺じゃない。
しかし、それでは帰れない理由にはならない。
世界に、同じ時期に全てが全く同じ人が2人存在すると、混乱を巻き起こすらしい。
大した規模では無いらしいが、それでも結構重大な問題の様だ。だから、帰れない。
「帰れないものは仕方無いか…もう一人の俺が居てくれるなら、一安心かな……。」
これは嘘偽り無い、本当の気持ちだった。
神隠し扱いで家族に悲しまれるより、例え偽の俺であっても居た方がずっと良い。
でもやっぱり二度と会えないとなると…
「寂しい…よな~……」
――そうこうしている間に、博霊神社に到着していた。
「れいむ~~~!!!!」
今回は、俺のこれからに関する相談をしに来た。ズバリ、寝泊まる場所だ。
べ、別に期待なんてしてないんだからねっ!!!!///
「五月蝿いっ!!!!」
…見事に俺の甘い幻想を打ち砕いた。
霊夢の怒号と共に投げられたのはミカン。
俺の顔で盛大に破裂しましたよ、ええ…。
「で……何の用よ???」
…頼んでも無駄そう……
何か怒ってるし……
まあ取り敢えず紫から聞いた事の全てを話し、いよいよ本題に入る。
「此処に居候させてくれない…???」
「ダメよ。」
即答でした。早かったな~…決断……
妖怪に食われたくないので何とか説得しようとしたが、ダメだった。
……え??紫に頼め???
馬鹿野郎、無理だったからこっち来たんだろうがwww
「家、探さないとな~……」
家探しの冒険が始まる!!!!www
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