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なぜか窓際から刺すような視線をチクチクと感じるが、気のせいだと信じてる。
「ほら、早くしないと本当に休み時間終わっちまうぞ」
「そうだね、行ってくるよ」
千蔵は逃げるかのように再び教室から出ていった。あいつも視線を感じてたみたいだな。
くそ、俺も逃げ出したいくらいだ。
こんな騒動があったことと、神流の鋭い視線に隠れていたことも相まって、俺は全く気付いていなかった。
柴山が俺達のやりとりをじっと見つめていたことに。
「どうかした? 柴山さん」
「え!? あ、んーん、なんでもないよ!」
「そう? なんかあのバカ共の方見てたけど」
「いや、ちょっと面白いな~、っと思って」
「ふーん……まああんま近付かないほうがいいわよ。バカが移るから」
「う、うん、気をつけるよ!」
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