1222人が本棚に入れています
本棚に追加
泣いていた、気丈な母親が。
何がどうなっているのか・・・唯、嫌な予感しかしない。
・・・・・帰りたい。
すぅっと襖が開き、和服を着た穏やかな表情をした中年の男が現れた。
「お前が修羅か」
渋みのある低い声。ヤクザの親玉か。
「そうだけど」
「口調といい、顔立ちといい俺の若い頃にそっくりだ」
「はっ?」
「俺はお前の父親だ。今日からお前は鏑木修羅と名乗れ」
・・・カブラギ・・・
本当に、ヤクザだ。
最初のコメントを投稿しよう!