落胤

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「なにいっ、」 早い動きだった。 口を手で塞がれ、屋敷の中の奥の部屋に入るなり鍵をかけられる。 「ここから逃げられないようにするだけですよ」 「ふざけるな、俺はかえっ、」 唇を奪われ、両手をネクタイできつく縛られた。 制服を乱暴に脱がされ、露わになった上半身に、霧生の顔が近づく。 「気持ちいいでしょう、胸」 胸を伝う生暖かい感覚。胸の飾りを舐められ、吸われて体に熱が籠もり始める。 「やめ・・ろっ」 性に興味があっても異性とすら経験がないのに。 熱くて、どうにかなりそうだった。
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