醒めない温もり

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「寝ぼけた事を言うな!あんた、俺にしたこと忘れているだろ」 「・・・奪ったことですか?」 キラキラと鳶色の瞳を輝かせながら、わざとらしく言った。 「あんたのしたことは犯罪だぞ」 「ヤクザに犯罪だなんて笑止ですよ。あなたを守る為になら手を幾らでも・ ・」 “手を血に染める” 言葉に詰まった瞬間。 唇を奪われる。 サッと離れた霧生は満足げに微笑み、どこかに行ってしまった。 唇に残る霧生の体温が夜になってもとれないまま、朝を迎えた。
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