これが…俺ん家…?

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「…………?」 「…………?」 「…………?」 「…………!!」 朝のSHR そこには担任…が居るのは当たり前だが…… 「私はこの度神崎コーポレーション時期総取締役候補 そして現総取締役社長・神崎 喰牙様の御養子となられました神崎 深夜様の専属侍女に遣わされた斬咲 葉月と申します 喰牙様の命により深夜様の学園生活に支障がきたないように着き従うことになりました 他の生徒様方には多大なご迷惑をおかけするとは存じますが何卒ご協力よろしくお願いします」 流石にメイド服ではなくフォーマルスーツに身を包み綺麗にお辞儀する葉月がいた ……なにを淡々にモノってる(モノローグしている)んだ いやいや待て待てなぜ葉月がいる なぜだ?Why? 「………………」 俺に集中する幾多の視線が辛く痛い こんなにモノってるが実際は絶句しっぱなしだ 「…おい深夜」 なんだよ斬兎 「お前…あの美人さんはマジにお前のメイドさんか?」 ……………… 「……あぁ…マジだ」 教室に喚声が響き渡った 渡っちまった…… 「…………………」 2時限目 いつも通りの数Ⅰのハードな授業内容にあくせくしていたところだ 「…深夜様?問2が解らないのですか?」 いや悪い少し黙っていてくれ自分で解く 「はい出すぎた真似お許しください」 ……なに語? 「はいじゃぁこの問2はxがyに──」 うわぁ…全然違うし 俺数学の才能ないな 「ねぇ深夜」 後ろからシャーペンとおぼしきもので突かれる 振り返るまでもない ゴムゴムの実でも食べない限り俺のすぐ真後ろじゃないと突けないだろ 「なんだ海夜?」 俺のすぐ後ろに席を構える白神 海夜-シラカミ ミヤ-だ 「なんだじゃないでしょなんだじゃ あのべっぴんさんはホントにあんたのメイドさんなの!?」 それさっき斬兎からも言われたよ 「あたしは訊いてないでしょ!? なんなら全然だれにもなんにも訊かれてないのに驚愕してるんだから」 知らん あと葉月はれっきとした俺のメイドだ どうだ可愛いだろ 「バカ?」 短い言葉で罵るな 「……深夜様 クラスのみんなが見ておりますが……」 葉月が話し掛けてくる ……あぁ目立ちすぎたか? 「…………取り敢えず授業終わったらちょっと来なさい作戦会議するわよ」 ……いったいなんの作戦だと言うのだまったく…… 少しため息をつき別に自慢にもならん特技のペン回しをクセ的な動機で披露した
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