メイドと…登校だと…?

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「深夜!!」 いきなり大声が俺を呼ぶ 朝っぱらからなんだと言うのだ おおかた予想はつくが人間の本能的に振り返る 海夜だった 「なんだ海夜」 どかっとかばんを自分の机に投げる海夜 「なんだじゃないでしょなんだじゃ! 例の物持ってきたんでしょうね!?」 なんで俺がそんな物を製作・持参・納付しなければならない 「なに!?あんたもしかして持ってきてないの!?」 ハハン、作ってすらないぞ …ことの次第は昨日へと少しさかのぼらなきゃならない ──昨日── ん~~あぁ~~~!終わったぁ~~! 数学の授業が終わった後のこの解放感! 「葉月ちょっとジュ─!!」 ジュース買いに行こうと言おうとしたのだが失敗 誰かに後ろのえりをおもいっきり引かれた 「えっほ!なにしやがる!!」 怒りの形相で振り返る さほど怖い顔は作れないがな 「ちょっと来なさい!」 そのままずかずかと突き進んでいく誰か もちろん海夜で相違ない 「なんだ?」 取り敢えず訊く 「さっき言ったでしょ作戦会議よさ・く・せ・ん・か・い・ぎ!!」 五月蝿いよ 「……で?」 急に黙り左目だけを開け訊く海夜 「……で?はこっちのセリフだバカ なにゆえ俺を拉致った」 掴まれたえりを整える 「バカはあんたでしょ!? あんたなにあんな美人学校に連れて来てんのよ」 こっちが訊きたい 「意図的じゃなくてもあの美人はあんたのメイドさんでしょ!? ──ハッ呆れてものが言えないわ まさかあんたがメイド萌えだったとはねぇ!」 俺がメイドを要請したわけじゃない おっさんと多分セバスチャンが勝手にあてがったんだ!! 「そう? まぁ別にいいわ本題に入りましょう」 俺はくだらない作戦会議とやらに貴重な休み時間を割くのを容認した覚えはないが? 「明日!あの美人メイドの1日の行動記録を書きまとめてあたしに提出しなさい!」 …ん~…… それは会議というより命令では…? 「そんなことはどうでもいいの!! いい?もう命令だからね!!」 海夜はそれだけ言うとずかずかと帰っていった ……一体なんなんだあいつは……
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