メイドと…登校だと…?

4/12
219人が本棚に入れています
本棚に追加
/39ページ
……んで結局海夜の命令を大らかに無視し今に至る…と ……うん実に簡潔な回想だ 褒め称えてもいいだろう 「なぁ海夜」 ふと素朴な疑問を感じた 「なっ…なによ…」 たじろぐ海夜 「今更なんだがなんで葉月の行動記録なんか欲しいんだ?」 「ゔっ…… ……そっ…それは……」 言い淀む海夜 「それは?」 追い討ちで訊いてみる 言わなかったら別にそれでもいい 「こっ…好奇心よ……」 どうだっといった感じに宣言する海夜 「好奇心ねぇ……」 まぁ良いよどうせ作らんし 「もういいわよ! 今日あんた暇でしょ?学校終わったらお邪魔するからね!!」 別に構わないがお前部活は? 「今日、職員会議で休みでしょ?」 あぁ…そうだったな 帰宅部の俺には全く関係Nothingだがな 「取り敢えず帰ったらすぐエッチな本とか隠しておきなさいよ! ちらりとでもそんな邪(よこしま)な本見かけたら美人メイドに突きだすからね!」 甘いな海夜 葉月たちが来てからそんな本は全排除だ 「お?海夜来てたのか」 教室の後ろの扉から勉強道具(物理)片手に入ってくる斬兎 「うん 斬兎くんは?早朝講習?」 「あぁ物理をな…」 少し離れた自分の席に教科書etcが入ったカバンを放る斬兎 いやぁSHRが始まるまでの朝の時間て実に暇だな 「深夜様!」 葉月が教室に入ってくる いったいなんだというのだ 「お弁当をお忘れと弥生ちゃんから言われて取りに帰っていました こちらです」 可愛らしい黄緑の線がクロスしている巾着を出す 「あぁ…ありがとう」 弁当を受け取る 「ゔゔゔゔゔゔゔ……」 犬歯を剥きだし威嚇する海夜 ……やめなさいよ… 「は~~いじゃぁ席つけぇ!」 チャイムとほぼ同時に教室に入ってくる担任 今日も順調にマッチョだな なんやかんやガヤガヤとした午前中の授業を終え昼休み 今のうちに弁当を食わねば 「あれ?葉月 斬兎か海夜見なかった?」 辺りに2人の姿が見られない あいつらが昼休みに行方不明なんて珍しいな 「いえ…お二人方共お見かけしませんでした ……お探しいたしましょうか?」 いやいいよ 「はあ…分かりました」 むぅ…どこに行ったんだあいつらは 「仕方ない葉月 一緒に弁当食べようか」 そう言って葉月が座る用に海夜の机を借りる 「あっはいお待ちを…」 葉月は少し慌てたように弁当の包みを広げた
/39ページ

最初のコメントを投稿しよう!