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「永倉っさーん!」
一人の少女―――桜子が道場の入口で二番隊隊長、永倉新八の名前を叫んでいた。
「…なんだよ。」
「何って…。洗濯の時間ですよ?」
お早うございます、永倉新八です。
こないだ俺は、機嫌がよかったため桜子の洗濯を手伝いました。
しかし、何を勘違いしてるかこの女。
毎朝、俺を尋ね洗濯を手伝うことを強要してくる。
「あのな、桜子。俺は洗濯を毎日するとは言ってねぇ。いつか手伝ってやるから今日は一人でがんばれよ。」
「…分かりました。」
うっ…その顔だよ。俺が手伝うことを決めるきっかけだよ。
泣きそうで泣かない顔。
「…き、今日だけだからなっ!」
「さすが!二番隊隊長は心の器が大きいですね!」
はあ…いつまで洗濯を手伝うんだろう…。
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