俺と桜子とそれから洗濯

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――― 「「…」」 俺達―――桜子と俺は今、固まっています。 何故だって? そりゃあ…… 「…なんですか?この適当な着物の干し方。」 「…皆頑張ったんだろ。」 「…なんですか?この盥と洗濯板の山は。」 「…皆どこに片付けるかわからなかったんだろう。」 俺達の目の前には、適当に着物が干してあって、乱雑に盥や洗濯板が散らばっている。 「はあ…これじゃあ、私の仕事、倍に増えてますよ…。」 そう言いながら綺麗に着物を干し直す桜子。 まあ…刀しか持ったことのねぇ男たちが突然洗濯板持てって言っても無理だよな…。 俺は一つため息をつき、散らばった洗濯板を拾いはじめた。 *** 次の朝だった。 「桜子が是非とも隊士らの洗濯をしたいっつーから、今日からは以前のように洗濯は桜子に頼め。」 土方のこの言葉に隊士らは歓喜の声をあげた。 やれやれ―――。
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