私と糖分とそれから斎藤さん

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*** 起きると空は紅く染まっていた。 「しまった!寝すぎたっ!」 急いで立ち上がろうと、布団から出る。 ―――布団!? 私は縁側で寝ていたはず!…てか誰の部屋!? 誰かの部屋は見覚えがあった。この甘い匂い―――斎藤さんの部屋だ。 何故か斎藤さんはいつも甘い匂いがする。 甘いものは食べないのに。甘い匂い袋は持つのかな? 「って!そんなことよりもっ!」 テキパキと布団を畳む。 …てか斎藤さんが私をここに寝かせてくれたんだよね…? 「…おはよう」 斎藤さんだった。いつの間に…。 「おはようございます…?」 今は夕方ですが、斎藤さん。
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