私と糖分とそれから斎藤さん

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*** 「ふぅ…終わりましたね…」 結局最後まで、斎藤さんに手伝ってもらいました…。 「あのっ今度、甘味でも行きませんか?このお礼のつもりで…」 あっ…でも甘味とかきらいかな…? 「…気なんぞつかわなくてもいい。」 「いや、それでも!あっじゃあ明日行きましょう!明日っ!」 「…わかった。」 …あれ?今、斎藤さん、微笑んだよね? 実は甘味が好きだから? てか…斎藤さん。笑うんだぁ…。なんか意外だなー。まあ、斎藤さんだって人の子供だから笑うなんて当たり前ですよね。 「…よく言われる。」 「うそっ今、口に出してました…?」 こくっと頷く斎藤さん。 …やってしまった。 「すいませんっ!なんか意外だなあーと思ってですねっ!」 「…そうな「いい匂いしますね~♪」 斎藤さんの言葉を遮り台所に入ってきたのは――― 「あっ沖田さん。今日は斎藤さんが手伝ってくれたんで匂いも一段といいでしょう?」 「まあそれもそうなんですけど♪」 ニッと笑う沖田さん。 「甘い匂いがするんです。」 甘い匂い…? 「あぁ!斎藤さんが持ってる匂い袋じゃないですか?ねっ斎藤さん?」 「…匂い袋…?俺はそのようなもの持ってないが。」 「えっでも斎藤さんから甘い匂いしますよねー?沖田さん。」 私がそう言うと鼻をくんくんさせる沖田さん。 「はい、します。斎藤さ~ん、何か隠してるんじゃないですか~?」 う~ん、と首を傾げながら懐を探る斎藤さん。
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