私と糖分とそれから斎藤さん

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「何をしている?」 「「さいとぉさぁん…!」」 今度は本当に斎藤さんだった。 沖田さんと二人で涙目になりながら斎藤さんに抱き着いた。 「怖かったあ…!けど斎藤さんが火、持ってきてくれてよかったあ!」 明るくなって――と付け足そうと思って斎藤さんから離れる。 「明るくなって―――ない!?」 「…俺は火なんぞ持ってきてないが。」 そう言いながら両手を上げる斎藤さん。 ―――確かに火なんかない。 「えっ!?やっぱ…人魂ァァ!?」 「さ、桜子さん!そんなわけないですよっっっ!」 「…いや、人魂だな。」 「斎藤さんんんん!!」 ―――結局、人魂らしきもの?が怖くて、沖田さんと二人で斎藤さんの部屋に居させてもらい朝まで斎藤さんのお菓子を食べてました。
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