1206人が本棚に入れています
本棚に追加
「あれぇーどうしたんですかあ?」
「あ…おはようございます、藤堂さん…。このクマですか?」
私は自分の目の下のクマを指差す。
「すごいクマだね~」
「まあイロイロとあったんです…」
まさか"人魂が怖くて斎藤さんの部屋に居座り、沖田さんとお菓子を食べて一睡もしていません"とは言えないでしょう。
「おいっ総司、どうしたんだ?そのクマ。」
「ほっといてくださいよ、左之さん。」
あー沖田さんも言われてるなあ…。
てか、朝ご飯の用意!
たまーにくる眠気と戦いながら必死に朝ご飯の用意をする。
「―――大丈夫か?」
「あぁ斎藤さんですか。なんとか大丈夫です。」
とかいいつつ…結構つらい。
「じゃあ、甘味はまた今度行こう。」
「!それはダメですっ!約束ですから今日行きましょう!」
「…わかった。」
約束は破らない―――これは私の鉄則なのだ。
「桜子さんっおかわり~」
「はいっ行きます!」
忙しそうに飛び回る桜子を静かに見つめる斎藤。
「―――甘味か。」
微笑してお茶を啜る斎藤だった。
最初のコメントを投稿しよう!