金太郎

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「もちろん、タダでとは言いません。しかし無理にとも言わない。ソイリは平和的に、かつ自主的に政志の力をかりたい。」 「じゃあ、ご褒美があるってこと?そ、そそそそれって何なの!!?」 そこまで言った時、自転車は校門をくぐった。 どうやら遅刻は免れたらしい。 しかし、興奮して若干声を大きくしてしまった政志は、周りの生徒の視線を集めてしまっていた。 「!!!!」 それに気付いた政志は、逃げるように駐輪場に向かい、自転車を停めながら周りの生徒に気付かれぬよう小さな声で呟いた。 「また後でな。」
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