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何か、ヌルヌルした。
しかも、その感触は本当に気持ち悪い。
まんまゴキ○ブリだ。
きゃあぁぁあ!
ひいぃぃい!
あはあぁぁあん!
艶っぽい叫び声を発しているのは玲菜だった。
「私、虫、無理なのよぉー!」
涙目な玲菜は本当に可愛かった。
キラリと光る涙をすっと拭って
「海の味がするね。私の愛情も海ぐらい深いからね」
なーんて!
ロマンス!
…
ってちょっと待って。
玲菜ちゃん虫嫌いって…さっきのはカマキリっぽかったし、まさか…あの時に背中押したのって…玲…?
ぬるっ
うえぇぇえ!
もうそんなのどうでも良いー!
おえぇっ!気持ち悪っ!
「はははは!手も足も出まい!」
確かに私が鋼鉄の身体でもこんなにぬめるならば、効果が無い!
一体、どうすれば…
…
自分で鋼鉄の身体だと言うと何かを失っていってる気がした。
涙がポロリした。
…ん?
ポロ…リ?
そうか、
その手があった!
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