モジ子、行っきまーす!

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キーンコーン カーンコーン チャイムが鳴った。 私はふぅっと腕を上に伸ばした。 最近寝不足だ。 鞄に教科書なんかを詰め込む。 その時 うおぉぉおっ! と男子の魂の叫びが響いた。 向こうからは キャアァァアー! 女子の黄色い声援が飛び交う。 準備できた! ガラッ 「ひかるっ!」 「ひかる」 愛流ちゃんと玲菜ちゃんがにこやかに教室の扉を開けた。 じゃあ 「帰ろっ!」 「帰りましょう」 はひっ! 私は笑顔で二人の下に駆け寄る。 今日は何か食べて帰ろっ! あ、トルコアイスが食べたい! じゃあ、うちの者でプール一杯に作らせますわ。 三人で楽しい下校だ。 ピルルル だが、そんな時間も今日も呆気なく終わりを告げる。 詳しいシステムは分からないが、愛流ちゃんのチャームポイント兼、通信用のピンと跳ねた髪に受信だ。 今すぐに管制塔へ急行。 今度のパグゥはヒガシフクデパートの惣菜全品半額デーに現われる略してソグゥだ。 はぁ…仕方ない。 行きますか。 三人で顔を見合わせた。
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