第1章

7/7
20人が本棚に入れています
本棚に追加
/33ページ
そんなこんなで時間は過ぎて行き、ホームルームも終わり お決まりの名簿番号1番の相田達雄が号令を掛けて解散となった。 "あいだ"だったら殆ど名簿は1番何だろうな、何て事を俺は考えていた。 え、別に特に意味は無いけど。何か? 「永村君?」 不意に声を掛けられたから少しだけ驚いたがまあそんな事はどうでもいい。俺は声がした方へ顔を向ける。 「何?」 「私と会った事覚えてる?」 はい? てか、誰? 「えぇ、本当に忘れてるの。私をあれだけの勢いで殴ろうとしたのに? それでどチビでリーチが足りなくて私にこてんぱんにされたのに?」 殴る? リーチ? どチビ! 「貴様ぁ、あん時の奴か。どデカ女。」 あぁ思い出したよ。卒業式の日だ。てか何でこいつがここに居るんだ。まさか・・・ 「お前、ストーカーか?」 「んな訳、無いでしょ!」 脳天に目掛けて寸分の狂いも無くチョップがくる。 うん 超痛い、めっちゃ痛い て感じで ぬぁあ~と俺がのたうちまわって居ると。 「大丈夫?」 何て聞いてきやがった。 大丈夫な訳ねぇだろ。って言ってやりたかったが、痛いのでそんな事言っている余裕何て無かった。 俺にとって 最悪の出会いをした奴との 最悪の再開だった。
/33ページ

最初のコメントを投稿しよう!