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親父が昔言っていた。
出会いは最悪の方が良い。
それより悪くなる事は無いから、後は上るしかないから
だそうだ。
変な話だが、
俺がそんな言葉を思い出すのは、まだまだ先のお話。
「で、何でお前がついて来るんだ。やっぱりお前ストーカーなのか?」
俺が半ば本気で聞くと
「何言ってんの、自意識過剰何じゃないあんた。私は自転車通学だから駐輪場に来てんでしょうが。」
と、あからさまに溜息をつくおっきな女。
「それと、あんたねぇ、人の事お前とか偉そうに言うな。チビのくせに。私はお前じゃなくて戸田。」
続けて喋るおっきな女、もとい戸田。
「チビって言うな、それとあんたじゃなくて、永村だ。」
すると戸田は怠そうに
「はいはい分かりました~永村君」
と言った。
何と可愛いげの無い女なんだろうか。
「なぁおま・・・戸田は何でこの学校に来たんだ?」
取りあえず話題を振ってみる。
「永村君はどうしてここにしたの?」
「えっ、家から近かったからだけど?変か?」
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