第2章

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という感じで二人とも自転車に跨がって学校の前の下り坂を降りて行った。 「ねぇ、成原中から他に来てる人って誰か知ってる?私あんまり知らないんだけど・・・」 「俺もあんまり知らねぇけど 、佐藤とか、田中、山崎とか、あっあと巧が来てると思う。」 巧というのは桐島巧の事で、俺の親友と呼べる奴だ。顔も良いし、愛想も良い、頭は・・・まぁ人には欠点もあるもんだ。うん。 そして何より、背が・・・高い。 ずるい・・・ 「桐島君が来てるのは知ってるわよ、だって・・・・・・桐島君が・・・行くから・・・きた・・・・・・だもん。」 「何、桐島がどうしたって?」 「ううん、何でもない。」 少し赤くなって首を横にフルフルと振る。 「あっ、俺こっちだから。じゃあな。」 公園の角を曲がる所でブレーキをかけて戸田に言う。 「えっ、うん、じゃあ。」 そう戸田が言ったのを聞いて軽く手を振って、また自転車を漕いで家に帰った。
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