第2章

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「おっ、今日はキャベツ安いじゃん。買っとくくか?いや、でもなぁ、タマゴ買わなきゃならんしその分を考えると・・・」 スーパーに来て夕食及び暫くの食事分の食材を買いに来た訳だが、只今キャベツを買うか買わないかで迷っている俺。 「何してんの?万引き? かなり怪しいわよ、 それと、万引きは犯罪なのよ。」 後ろから声を掛けられ 「うるせぇ、万引きなんてしてねぇよ。」 と振り返りながら後に立っていた私服姿の戸田に言う。 「ってか、何でお前こんな所に要るんだ?」 「いや、それを聞きたいのはこっちよ。正直言って全く似合って無いわよ。ここに居るの。 それと、お前じゃなく戸田。次言ったら、ぶっ叩いて身長縮めるからね。」 良く喋るなぁ、とか、ぶっ叩いたらこぶ出来て身長伸びるかも、なんて事を考えていたが、そんな事を言ったら殴られるだろう。 「で、何で戸田はここに居るんだ?」 「別に、私の家で買い物行くのが私の仕事だからよ。永村君は?」 親が俺の事をほったらかしてどっかに旅行に行ったから仕方なく・・・ とか言えるか! 「まぁ、俺の家もそんなところだ。」 とはぐらかしておいた。 「ふ~ん。似合わないのは変わんないけどね。どうせ、初めてのお使いなんでしょ。」
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