第2章

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「初めてじゃねぇよ!」 突っ込む俺 「永村君ってホントツッコミ体質だよね。こうまで反応が素直だとこっちもボケる甲斐があるっていうか。」 至って真面目な顔で答える戸田に対して 「戸田、お前狙ってやってたのか?」 と、うなだれる俺。 「いや、おもしろいなぁとは思ってたけど?」 「面白くねぇよ!」 「ほらまたツッコミ。永村君が狙ってやってるんでしょ。」 「狙ってねぇ!」 はぁ、いつまで続くんだ、この無意味な言い争いは。 それに認めたくはないけど、俺はかなりのツッコミ体質らしい。だって身体が勝手に動くんだもん。 俺が意識してないのに。だから自分で止める事が出来ずに余計に疲れる。損な体質だなぁ、何て呟きながらこれ以上は身体が持たないので、戸田を無視して先に行く。 「何ボソボソ言ってんのよ。それよりさぁ、永村君って桐島君と仲良いよね。」 戸田が後から追いつきながら「ねぇ」と、聞いてくる。 「まぁ、他の奴よりはな。中学の時から一緒だし。」 「だよね。永村君良く桐島君の近くに居たもんね。」 嬉しそうにして、少し顔を赤らめる戸田、変な奴。 「あっ、もしかして好きなのか?巧の事。」 ふと思った事を口にしてみた。
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