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「んと、なぁ巧。」
取りあえず話しを振ってみようという感じで巧に話しかける。
「何だ?」
巧はクイッと首を傾けて聞いてくる。くそっ、こいつ何でこんなに背が高いんだよ。羨ましい。
「巧は戸田の事知ってるよな?」
「知ってるって言うか、戸田さんは成原中だろ。そりゃ知ってるだろ。」
はい、ワタクシ高校になるまで知りませんでした。テヘッ。
キモい?だろうね。でも、知らないもんは仕方ないじゃない?
「でも、話した事は無かったと思うぞ。俺が記憶している限りは、なぁ、戸田さん?」
「うん、今初めて喋ったよ。」
と、続けて言う巧の言葉に返事して戸田は微笑みながら返す。
「だよな、良かった。忘れてるんじゃなくって。それじゃ、これからはよろしくな。戸田さん。」
巧も微笑みながら言う。
はぁ、この微笑みに何人の女が堕ちてきたことか、まず間違いなく俺の隣にいるでっかい女はその一人だろうな。
「うん、こちらこそよろしくね。それと、戸田さんじゃなくて、呼び捨てで良いよ。桐島君。」
「あぁ、それじゃぁ、戸田、俺は巧で良いよ。仁もそう言ってるし。」
「そ、そんな、呼び捨て何て無理だよ、じゃ・・・じゃあ、巧君で良い?」
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