第2章

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私がそう言うと巧君は頭に手を当て恥ずかしそうにして 「そんなつもりは無かったんだけどなぁ、ゴメン無意識だ。仁の料理久しぶりに食べられそうだったからつい急ぎ足になっちまったかも。」 って謝ってくれた。そっか、私を送って行くのが嫌だった訳じゃ無かったんだ、良かった。 「ううん、気にしてないよ。それより、気になったんだけど永村の料理ってそんなにおいしいの?」 無意識に急ぎたくなるほどおいしい料理ってどんなのだろう。 「ん~、特別うまいってわけじゃ無いんだけど、クセになるっていうか何と言うか・・・」 思い浮かべながら話しているらしく巧君は空を見ながら喋っている。 「・・・ふ~ん。それは気になるなぁ。」 「んじゃぁさ、明日仁に弁当作って貰おうぜ、俺と戸田の二人分。」 「えっ?」 ボソッと私が言った言葉が聞こえたらしく、巧君はそんな事を言ってきた。けどそれは流石に・・・
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