プロローグ

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「ったく。なぁにが『ちっちゃくてかわいい』だ。俺は150cm(四捨五入して)はあるぞ、失礼にも程がある。」 飛び出して来た男がぶつぶつ言いながら教室に戻ろうと足を急がせる。 "ドン" ちっさいと言われた怒りとぶつぶつ独り言を言っていた事で、前方不注意だったので前にあったものにぶつかってしまった。 早足で歩いていたことが災いして、勢いよく当たってしまい、後ろにぐらついた。 「やべっ」 言葉が口からこぼれる。 咄嗟に前にのばした手に何かが当たり、反射的に掴んで倒れるのを防いだ。 「きゃぁあ!!!」 すぐ前から悲鳴が聞こえる。 何だと思って前を見る。俺が掴んでいた物は ・・・・・・スカートだった。
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