第1章

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今日から俺は高校生活を送る事となる訳だが、それに移る前にどうにかしてしまわなければならない事が在った。いや、どうにもならない問題があった。 《01:60》 「1時60分?あぁつまり2時の事か。ならまだ寝れるな。」 な、な、な 「んな訳あるかいぃ!」 って激しくノリツッコミをしながら頭の中を整理する結構器用な俺。 えぇと、今日は高校の入学式なんであって、ちなみに入学式は9:20からなのであって、時計は逆さま向いてて、つまり今は9:10なんであって、 て、て、て 「にゃあああ。」 「やばいヤバイやばいヤバイ。」 叫びながらそこら辺に転がっていた制服を引っ掴んで着ながら、最低限のみだしなみを整えて下の階に降りる。 そこである異変に気付く。 本来なら居るはずの母親が居ないのだ。リビングのテーブルに目をやると手紙が置いてあった。 慌てて掴んで中身を読む。 「クシャ」 手紙を握り潰す。 ・・・お母様泣いても良いですか。 手紙の内容はこうだった。
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