第1章

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"お母さんはお父さんとしばらく旅に出ます。 仁も今日から高校生だね。起こそうかと思ったけどまだ9:00だったから起こすの止めといたよ。優しいお母さんで良かったね。 じゃあ2、3ヶ月したら帰ってくるからそれまでお留守番よろしくね。 P.S生活費はそのうち送ります。 母より" ですと 「ふざけんなぁ。旅ってなんだ、旅って。てか9:00になってたんなら起こせよ。」 取りあえず準備完了 「うあぁ、やばい、後7分で式始まる。」 て事で俺はツッコミ所満載な手紙は無視して、玄関を出てチャリに跨がる。 が 「のぁあ。」 危うくこけかける。 足が、 届かない。 悪かったな、背が低くて。 届かないもんは届かん。 仕方ないだろ。 体勢を立て直すと学校に向けてペダルを思いっ切り踏み込む。 ・・・式開始まで、 後5分
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