第1章

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「鬼畜だぁあ。」 学校の手前の残り200m地点からの坂道を自転車で必死に走るが、この坂道がこれでもかっ、ってくらいにきつい。その坂道を叫びながら上る。 当たり前だが時間が時間なので、辺りに生徒は居ない。少しくらい叫んでも変な目で見られることも無いだろう。 「うんにゃああああ」 ラスト50mを最後の気力を振り絞りスパートする。 "キキッ" 校門の前でブレーキ 校門には 『入学式』 の文字 時計には 『09:19』 の文字 「後1分で始まるじゃねぇか。」 あっ、一応言っとくと自転車が遅かったんじゃ無いからな、普通は20分掛かるところを半分以下で来てんだから。 そんなこんなでそこから30秒で自転車を置いて張り出されていた自分のクラスを確認し、新入生の中に侵入完了。 まぁ、遅れて来たことがその10秒後にばれて、入学前に怒られた事は秘密だ。 晴れて俺は入学式を迎える事が出来た。 ・・・・・・ギリギリ
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