狂犬の獲物

運命について

甘えたい時に、素直に甘えたことないよ。

喧嘩したくなくて、怒るの堪えてた。

運命の相手だから……でもどこかでブレーキかけてて……。

運命を壊していたのは……私が原因？

「な、によ……なによなによなによっ。わっ、私がこんなだから運命は逃げてたの？　素直じゃなかったからっ素直じゃなかったからぁぁぁ……う゛ぅ」

消えた怒りの代わりに言い様のないものが濁流となって、私の外にと溢れだした。

それは制御なんてできるものじゃなくて、視界は一気にぼやけてしまって……言葉にならない声でしゃくりあげちゃって……。

そいつがいった通り情けないぐらいに……泣きじゃくってしまった。

素直に感情を出してしまったの。