運命について

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カミングアウト!? 何それ何それ!? まさかあの出会いが実はつけてました、だなんて、初耳!! 怪訝と驚愕混じりに輝男をガン見していれば、輝男はあーって唸りながら両手で顔を覆ってしまった。 「ど、いう……こと?」 「あー……。ぶっちゃけると、ですね」 「ぶっちゃけると?」 「塾の帰りによく環さんを見かけてて、ですね」 「で?」 「その……」 みるみるうちに輝男の耳が赤くなっていったけど……言いづらい話なわけね。 でも、気になるから追及はやめないけどー。 「最初は、派手な子がいるなー、って見てて」 派手なのは自分で分かっちゃってる程だからね。 「しばらく見かけてるうちに……あの子、苦しそうだなー、て思えましてですね」 「私、そんな切羽詰まってた感あった?」 「最終的にはサラリーマンに声かけてましたしね」 「うっ」 そう、よね……。 体売ろうとするぐらい自棄になってたんだから、切羽詰まってる感丸出しだよね。
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