望まれぬ子

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去ってゆく馬車を見送り、龍は安らかに眠る赤子に目をやる。 運命を変えることは難しい。 それは、自らが関わる人間や、その他のものを見極め、打開していかなくてはならないからだ… しかし、天命ではない。 変えられないわけではないのだ。 「そなたは…あの哀れな婦人の願いを叶えることができようか…」 月が爛々と照らすなか、巨龍は赤子の未来を探すように星々を数えた… .
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