記憶(1)

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眺めているだけで幸せだった。   たまに触れられたあなたの手がとても嬉しかった。   あたしは彼女とゆー名のお客さん。それでいい。きっと本命の彼女は別に居る。   あたしはせめていい子でいようと思った。     我儘なお客さんはいっぱいいる。   楽なお客さんになろう。     だから寂しくてもあたしだけは笑顔で応えてあげるんだ…     電話やメールは必要最低限。恋人らしいことなんて求めない。                             その思いが間違っていたとも知らずに、ただあたしはあなたの笑顔の為に頑張った。
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