疾走

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雪の降る山道を、ホーリーナイトは走っていた。 今は亡き親友との約束をその口にくわえて、どんどん走っていく。 途中で子供がホーリーナイトの存在に気付き、指をさした。 「見ろよ、悪魔の使者だ!!」 「本当だ!」 「石投げようぜ」 「じゃ、どっちが多く当てられるか、勝負しようぜ?」 「オッケー!!」 子供は容赦なくホーリーナイトに石を投げてくる。 それと同時に罵声までも投げつけてくる。 「やーい、悪魔!!」 「こっちくるな、不幸になる!!」 「不吉猫ー!!」 「闇の支配者ー!!」 笑いながらそう言ってきた。
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