死体観賞

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 音が〝無い〟状況とは空気が存在しない真空パックや成層圏よりさらに高みを夢見ないと、所詮唯の『知ったかぶり』と周囲の評価を容易に紐無しバンジーへと変換せざるを得ない程、上記の厳しい環境下でなければ体感出来ない特殊環境を引っ提げて共感できる奴なんて、いないだろう。  音楽と呼ばれる人生の横っ腹に出来た給油口に飛び込む燃料や、物同士が無頓着の不本意で干渉して自然に生産され常に辺りを飛び回る刺激物なんて殻に包まれた騒音とかがはっきり区別出来なくなっても、音は続く。
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