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改めて、現在的な思念の方針を変更する必要はないかなと、粘着性思考に片寄る気はないが、そう言った可能性も考慮しておく必要もあるかもしれない。不意を突かれないために。何から?
兎に角、前述の項に肖り、遥か彼方遠方の席から受取人を目指して円滑に流れ着いた手紙を勢い余って食べようとも存じない。僕は黒山羊でもクロサギでもアルプスハイベックスでもないわけで。
どういった経緯で一方的な逆わらしべ長者の結果だかわからないが、桃色の可愛らしい手紙を裏返して見ようなら差出人に『玲』と丁寧な字で、猫のにくきゅうをあしらった赤い判子もその隣に添えて押されていた。これは永久保存かな?僕は社会的延命ができる程度に微笑んだ。
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