現状維持

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 真横から照らし出される夕暮れに、相手の一対のガラス玉は驚愕の暖簾を被りながら、実はパスタの方が好きだと言うのに未だに蕎麦を打って嘘を付いている。  それか、2つで1つの生きる術は、感情を抱える役目は果たしていないのかも知れない。僕みたいに。  口ほどにも物を言う潤沢な瞳は、小動物の様にも、また澄んだ輝きは鋭敏で、刺にも見える。  刺、と言えば、プリン味のサボテンか……。  あの見た目にそぐわない軟らかさにまろやかさ、よくもまぁ頭の中で結び付けた物だ。  先はペンは持てないと自壊したが、アイデアマン程度ならその場しのぎにはなるだろう。
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