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そう言う初体験の人間は、経験がないから慎重さもない、危ない。
非効率的な突発的行動を知らないから、パニックへの安打を躍起になって出来ると信じ込む。
早い話が破滅への近道だ。
「あんた、何なのよ」
汚い雑巾を触る口調で、無い迫力は刃物で補強する彼女の鞄から、光を照らし返して、存在主張を頑なに実行する鏡に、僕の世界が繋がった。
やっと見つけた。1日以内に、出来るものだな。
「それだ。その鏡を渡してくれないか」
そしたら、何もかも、思い通りだから。
無感情な教室と動作の無い机と共に話が詠めない惚ける彼女は、疑問符の虜になっていた。
「あの部屋で、拾ってきたんだろう?僕は彼を知らないが、その鏡は僕にとっても彼にとっても、大事な物だ」
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