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返してくれ、空虚なあの部屋を思い出して、死体の色が思い出せないことに、昔の自分が到来してこないか、僕は焦り出しそうだ。
一歩僕は、踏み出した。
途端に目が眩んで、視界から彼女が消える。
眩しくて目を覆ったら、同時に煌めく閃光がなびいて、衝撃が胴体を揺らした。
見下ろせば彼女の綺麗な髪があって、綺麗な刃物も僕の腹にあった。
震えている後悔の感情を観察していれば、次第におかしい事に気付き始めてきている。
自分を守るためなら当然の行動で、目撃者を抹消する巡り合わせの最高のチャンスは、今だった。
そして今を見送ったら、ツキが二度も巡るはずもない。
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